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はじめての補助金・融資

補助金と助成金のちがいは?自社に合う制度の探し方

会社・個人事業主・士業の事務所・金融機関・支援機関向け公開 更新

この記事で分かること

補助金・助成金は、国や自治体が事業の費用の一部を出す制度です。数が多く、名前や締切も毎年のように変わるため、「どれが自社に使えるか」を探すのがいちばん大変です。この記事では、補助金と助成金のちがい、目的別の主な制度、公式の情報での探し方と確かめ方を、順番に説明します。

補助金と助成金のちがいとは

どちらも返さなくてよいお金ですが、しくみが少しちがいます。ふだんの会話では混ぜて使われることも多いので、名前よりもだれが出していて、どう選ばれるかを見るのが確実です。

補助金と助成金の、よくあるちがい(制度ごとに例外があります)
項目補助金助成金(雇用関係)
主に出すところ経済産業省・中小企業庁・中小機構、自治体など厚生労働省(都道府県労働局など)
目的の例設備投資・新事業・IT導入・販路開拓雇用・正社員化・賃上げ・人材育成・働き方の改善
申請の時期公募の期間(締切がある)制度ごとに決まっている(計画の届出がいるものもある。各制度の案内で確かめる)
選ばれ方審査で採択された会社だけが受け取る。不採択もある制度ごとの支給要件を満たしているかを確かめて支給を決める
受け取る時期事業が終わって実績報告をしたあと(後払い)取り組みのあとに支給申請をして受け取るものが多い

どちらも「申請すれば必ずもらえる」ものではありません。補助金は審査で不採択になることがあり、助成金も要件を満たさなければ支給されません。「必ずもらえる」「〇〇%採択」と強くすすめる勧誘には注意してください。厚生労働省も、雇用関係助成金のページで、委託事業者を名乗る申請代行の勧誘に関与していないと注意をよびかけています。

目的別に、まず見る国の制度(2026年10月時点)

最初に「何にお金を使いたいか」を決めると、候補がぐっと減ります。下の表は、2026年10月時点の主な国の制度です。くわしくは、それぞれの記事を見てください。

使いたい目的と、主な制度
使いたい目的主な制度いまの受付(2026年10月26日時点)
新しい製品・サービスの開発、新しい市場への進出新事業進出・ものづくり商業サービス補助金第1回は2026年10月30日締切
人手不足を減らす設備・ロボット中小企業省力化投資補助金カタログ注文型は随時。一般型の第9回は12月下旬締切の予定
ソフトウェア・クラウドの導入デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)第6次は10月30日締切。第7次は日程未公表
小規模事業者の販路開拓(チラシ・ウェブサイトなど)小規模事業者持続化補助金第20回は11月5日〜12月15日の予定
事業承継・M&A事業承継・M&A補助金記事で確かめてください
賃上げと設備投資を一緒に業務改善助成金(厚生労働省)記事で確かめてください
有期・パートの社員の正社員化などキャリアアップ助成金(厚生労働省)記事で確かめてください

国の制度のほかに、都道府県や市区町村の補助金もたくさんあります。金額は小さめでも、締切がゆるやかだったり、国の制度と目的がちがったりします。本社や事業所のある自治体のサイトも、あわせて確かめてください。

目的や地域で、ホジョナビの補助金・助成金の一覧をさがす

自社に合う補助金の探し方

  1. やりたいことと金額を書き出す:何を買う・作る・始めるのか、いくらかかるのか、いつまでにやりたいのか。
  2. 自社の条件を整理する:業種、資本金、常時使用する従業員の数、本社と事業所の場所、創業からの年数。多くの制度は、これで対象かどうかが決まります。
  3. 公式の情報で候補をさがす:国の制度なら、中小企業庁のミラサポplusで補助金の検索や公募のスケジュールを見られます。中小機構のJ-Net21にも支援情報の検索があります。
  4. 電子申請の窓口を確かめる:多くの国の補助金は、デジタル庁のjGrants(Jグランツ)か、制度ごとの電子申請システムで申請します。どちらもGビズIDが要ります。
  5. 公募要領を読む:まとめサイトやチラシではなく、事務局が出す最新の公募要領で、対象・金額・締切を確かめます。
  6. 準備にかかる日数を逆算する:書類の取り寄せや、商工会・金融機関の確認に日数がかかります。

公募要領で必ず確かめること

公募要領のチェックリスト
確かめること見落とすと
対象になる事業者(業種・規模・創業年数)そもそも申請できない
対象になる経費と、対象外の経費使いたい費用が補助されない
補助上限・下限・補助率思っていた額が出ない。下限に届かず申請できない
締切の日時(時刻まで)と、前もって必要な手続きの締切締切の時刻を過ぎると、どんな理由でも受け付けられない
交付決定の前に発注・支払いをしてよいか多くの制度で、交付決定前の経費は対象外
賃上げなどの約束と、届かないときの返還あとで補助金を返すことになる
事業が終わったあとの報告の義務報告しないと返還や、次の申請ができない
公募要領の版と日付古い版の条件で準備してしまう

公募要領は、同じ回の途中でも改訂されます。たとえば新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の第1回は、2026年6月の初版から9月の1.3版まで改訂されました。申請の直前に、公式サイトで最新の版を確かめてください。

申請までにかかる準備

多くの補助金で必要になる準備と、かかる日数の目安(各制度の公式資料より)
準備目安くわしく
GビズIDプライム1〜2週間ほど(制度の資料により「1週間程度」「おおむね2週間」)GビズIDの記事
履歴事項全部証明書・納税証明書など取り寄せに数日申請に必要な書類の記事
一般事業主行動計画の公表(求める制度のみ)1〜2週間ほど制度の公募要領
商工会・商工会議所の書類(持続化補助金の様式4など)申請の締切より前に、発行の締切がある持続化補助金の記事

補助金は後払いなので、いったん全額を自社で払う必要があります。足りない分を借りる場合は、金融機関の確認書を求める補助金もあります。考え方はつなぎ融資の記事にまとめています。

設備資金・運転資金の融資の制度を、ホジョナビの一覧で見る

申請を人に頼むときの線引き

補助金の多くは、事業計画を申請者自身が作ることを求めています。たとえば新事業進出・ものづくり商業サービス補助金の公募要領は、外部の助言を受けるのはよいが「必ず申請者自身で作成してください」とし、支援者の名前や報酬の記入を求めています。そのうえで、専門家に頼むときは次の線引きを知っておくと安心です。

主な士業の業務の範囲(一般的な説明。くわしくは各士業に確かめてください)
士業業務の範囲補助金・助成金との関係
行政書士官公署に出す書類などの作成総務省は、行政書士でない人が「手数料」「コンサルタント料」など名目を問わず対価を受けて、官公署に出す書類の作成を業として行うことはできない、としている
社会保険労務士労働・社会保険の法令にもとづく書類の作成・提出の代行雇用関係の助成金を、社労士・弁護士でない人が報酬を得て代わりに手続きすることは法違反になる場合がある(労働局の案内)
税理士税務の代理・税務書類の作成・税務相談補助金を受けたときの税金や会計の扱い

東京労働局は、雇用関係助成金の申請についての案内で、社会保険労務士・弁護士以外の提出代行者が報酬を得て手続きを行うことは法違反となる場合がある、と社会保険労務士法を引いて説明しています。補助金をもらったときの税金は補助金の税金と会計の記事で一般的なしくみを説明していますが、くわしくは税理士に相談してください。

ホジョナビは、申請の代行も、融資の紹介・取次ぎもしません。ふだんの言葉で制度をさがし、書類の取り方を確かめ、自分で申請書の下書きを進めるための道具です。成功報酬もありません。士業・金融機関が顧問先や取引先と使う場合は、士業向けの記事と金融機関・商工会向けの記事を見てください。

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よくある失敗

  • 古い情報で動く:名前が変わった・終わった制度があります(たとえばIT導入補助金は2026年から「デジタル化・AI導入補助金」、ものづくり補助金は第23次で公募終了)。
  • 交付決定の前に買ってしまう:多くの補助金で、交付決定の前の発注・契約・支払いは対象外です。
  • 締切の直前に始める:GビズIDや証明書の取り寄せに日数がかかり、間に合わなくなります。
  • 計画を人任せにする:自分で作っていないと分かると、不採択や取消になる制度があります。
  • 終わったあとの約束を忘れる:賃上げや報告の約束を守らないと、補助金を返すことがあります。
  • 不採択であきらめる:計画を見直して、次の回に申請できる制度も多くあります(不採択の記事)。

よくある質問

補助金と助成金は、どちらがもらいやすいですか?
一概には言えません。補助金は公募の審査で採択された会社だけが受け取り、助成金は制度ごとの支給要件を満たしているかで判断されます。どちらも、申請すれば必ずもらえるものではありません。
補助金はいつもらえますか?
多くの補助金は後払いです。採択・交付決定のあとに事業を行って費用を払い、実績報告をして額が決まってから受け取ります。それまでの資金は自社で用意する必要があります。
補助金と助成金は、両方使えますか?
目的や経費がちがえば、両方使える場合があります。ただし、同じ取り組み・同じ経費に国の補助金を重ねて受け取ることは、多くの制度で認められていません。それぞれの公募要領や事務局で確かめてください。
申請書を代わりに作ってもらえますか?
多くの補助金は、事業計画を申請者自身が作ることを求めています。官公署に出す書類の作成を報酬を得て行えるのは原則として行政書士、雇用関係の助成金の手続きの代行は社会保険労務士の業務です。頼む相手の資格と業務の範囲を確かめてください。

出典

内容は、次の公式の資料で確かめました(かっこの中は確かめた日)。

  1. 中小企業庁『ミラサポplus』(2026年10月26日)
  2. デジタル庁『jGrants(Jグランツ)』(2026年10月26日)
  3. 厚生労働省『事業主の方のための雇用関係助成金』(2026年10月26日)
  4. 東京労働局『雇用関係助成金を申請される事業主等の皆様へ』(2026年10月26日)
  5. 総務省『行政書士制度』(2026年10月26日)
  6. 中小機構『新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 公募要領(第1回)1.3版』(2026年10月26日)

この記事は、ホジョナビの運営(株式会社ブレイクスルー)が、公式の資料をもとに作成しています(作り方は編集の方針)。ホジョナビは申請の代行や融資の紹介をしません。採択や融資の実行をお約束するものではありません。誤りに気づいたときは、hojonavi_support@breakthru.co.jpまでお知らせください。